ディズニー×作業療法=?

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呼吸リハ 肺の解剖

呼吸リハ。これは理学療法(PT)の分野と思われがちで、現場でも多くはPTが使う手技という印象が強いです。実際のところ、作業療法(OT)は養成校の授業でもあまり取り立てて学習することはなく、せいぜい解剖・生理といったところでしょうか。今回は先日行かせてもらった呼吸リハ勉強会で学ぶことのできた、OTでも必見の呼吸リハの基礎、呼吸介助、解剖などに関して書き記していきたいと思います。

 

肺の解剖

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解剖学的位置

肺は右と左に分かれています。左右の肺は完全に対称ではなく、右肺の方が左肺より大きくできています。これは心臓がやや左よりにあるため、左肺の方が少し小さく、右肺の方が少し大きくなっています。

右肺は上から順番に上葉、中葉、下葉の3葉、左肺は上葉、下葉の2葉でできています。

 

気管支

また主気管支は右の方が太く、角度は鋭角、

逆に左は細く、角度が鈍角となっています。

そのため、誤嚥性肺炎が起きやすいのは、ストンっと食塊が落ちやすくなる右肺ということになります。

 

肺区域

気管支の先にある部屋は肺区域と呼ばれています。英語でいうとSegment 。そこから頭文字のSをとってS1、S2というように名前がついています。ここで全て覚えておくのは大変なので、覚えておくべき区域を紹介。

背部から見たときに、肩甲骨下角を触診して下さい。ちょうど肩甲骨の1番下の出っ張りのことですね。左肺を例に説明すると、この付近がS9、この右隣にS10、その上からTh3の線までの区域でS6。この全てが先程説明した下葉の分まで部分となります。

 

その他

肺尖部:両鎖骨中央から2横指上の箇所。そこから肺の上葉が始まっています。また鎖骨からTh4まで辿っていったところまでが上葉の占める範囲です。

気管分岐部:胸骨を手のひらで確認して上にこりっと動かしたときに、カクンっと山のような凸ができている箇所(胸骨角)。ここから分岐している。そして、胸骨の先端である剣状突起の高さが腱中心と呼ばれるところで、肺の1番下のところにあたります。逆に言えば、横隔膜の1番上のところということですね。

 

なかなか絵を乗せられずすみません。

医療に携わる方ならなんとなくお分かり頂けたかと思います。また、医療の現場で働いていない方もこれを豆知識として知っておくとあとでご紹介する手技もわかるのではないかと思います。ぜひ確認してみてくださいね😊

 


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