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呼吸介助の仕方

前回に続いて呼吸介助について書き記していきたいと思います!肺!ハイ!笑

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呼吸介助

呼吸介助とは、徒手的に胸郭運動を他動的に介助することを言います。患者の胸郭に手掌面を当てて、呼気に合わせて胸郭を生理的な運動方向に合わせて圧迫し、次の吸気時には圧迫を解放することを繰り返すものです。要は、他動的に深呼吸を促すことで、換気の改善をすることが目的の手技ですね。


座位

胸骨での呼吸介助についてです。

患者には背もたれのない状態の椅子に腰掛けてもらい、安定した座位とする。そのため座位での呼吸介助には座位の安定性がない場合には向かない方法になりますね。

もし、座位が不安定であれば、車椅子座位で後方に治療者が立ち、上から胸部に両手掌面を当てて、呼吸に合わせ、胸郭の動きに沿って介助することもあります。

また話は戻って、、、

患者の前胸部・胸骨上に、片方の手掌面を密着させて、背面・胸椎上にもう片方の手掌面を全面接触させる。この時、手掌面はパーに広げてはいけません!🖐自然と開く程度にし、力は緩め、total contact(全面接触)を意識しましょう。あとは患者の呼吸パターンや胸郭の動きを感じながらそれに合わせて圧迫を加えます。この時、十分に呼気介助ができれば、その後の吸気の量も増加し、換気の改善につながるという仕組みです!

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側臥位

あとは姿勢によって、

介助する部位によって、若干の違いがある程度です。基本のやり方は全部一緒です!

側臥位では、腋窩正中線上に母指を置き、前胸部は中指を胸骨剣状突起の延長線上に、背部は肩甲骨下縁に示指が沿うように置き、胸骨を挟み込むように密着させます。あとは、胸郭の動きに合わせて、上部胸郭はポンプハンドルモーション、下部胸郭はバケットハンドルモーションの動きで介助していきます。

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前傾側臥位

腹臥位と側臥位の中間的な位置で行います。

手の置き方は側臥位同様になりますが、圧迫の方向が違ってきます。上側の胸郭が腋窩から臍の方向、つまり腹側方向に滑り込むように斜めに引き下げていきます。

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姿勢によって介助の仕方は変化しますが、

基本の考え方は一緒です。

その方法だけでも覚えておくと、

患者さんが変わっても応用がききます!

OTの皆さんも頑張って覚えましょう!

では最後までありがとうございました!

 


まるごと図解 呼吸の見かた [ 長尾大志 ]

 


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